【DeepWind Weekly】2025年8月第3週 – 日本の洋上風力トレンドまとめ

DeepWind Weekly Aug 2025 week3

今週のDeepWind Weeklyでは事業進行に影響を与える動き、海外事業者の戦略、そして環境面での新しい知見という3つのトピックをお届けします。

News Highlights

1. 鹿島が撤退、三菱商事連合に不透明感 – コスト高騰が直撃

千葉県などで進む洋上風力開発プロジェクトで、施工予定だった鹿島建設が三菱商事主導の連合から離脱しました。建設費の高騰が要因で、費用分担の調整ができなかった模様です。連合は着工延期を検討しており、計画の見通しは不透明感を増しています。

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2. 欧州大手Ocean Winds、日本市場へ前向き – 「実績評価型」の制度を要望

政府が2040年までに浮体式15GWを目標とする中、スペインを拠点とするOcean WindsのCEOが、日本市場への参入意欲を示しました。同氏は「事業者選定で海外の運転実績を考慮する仕組みが必要」と述べ、国際的な経験を持つ企業の参入がスムーズになるよう制度設計を求めました。

🔗 Read article (Nikkei – Japanese)

3. 浮体式風車が“魚を呼ぶ”可能性 – 長崎大が環境DNAで確認

長崎大学の研究チームは、五島沖の浮体式風車に魚類が集まる傾向を環境DNA(eDNA)解析で明らかにしました。マアジのDNA断片が風車周辺で多く検出され、浮体式設備が魚類行動に影響を与えている可能性が示唆されました。再エネ導入と海洋保全の両立に向けて、重要な知見となりそうです。

🔗 Read article (University Journal – Japanese)

今週のまとめ

  • 鹿島が三菱連合から撤退、コスト高が事業リスクに
  • 欧州大手Ocean Winds、日本市場に積極姿勢
  • 長崎大、浮体式風車に集魚効果の可能性を確認

今週は、洋上風力の課題と可能性が「コスト」「国際競争」「環境」の3つの軸から浮き彫りになりました。

今月の動きをまとめてチェックしたい方は、こちらの 「2025年8月 Monthly Digest」 もぜひご覧ください。

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  • 🔍市場動向・分析 – 日本の洋上風力市場の最新動向と注目トピックをわかりやすく解説
  • 🏛️政策・規制 – 法制度、促進区域、入札制度など、日本の政策枠組みを詳しく解説
  • 🌊プロジェクト – 日本国内の洋上風力プロジェクト事例をエリア別に紹介
  • 🛠️テクノロジー&イノベーション – 日本で導入が進む最新の洋上風力技術とその開発動向を紹介
  • 💡コスト分析 – 洋上風力のLCOEやコスト構造を日本の実情に基づいて詳しく解説
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